投資の世界で勝つ為に一番重要なものは何か?と問われれば、多くの上級者がこう答えるでしょう。
「もちろん
『損切り』だ!」と。
当然FX投資の場合も同じです。
損切りほど重要な技術はありません。
FX投資において、1回1回の取引で全勝することは不可能です。
どんな上級者でも、読み外すことはあります。
では、読み外した場合に、初心者と上級者では何が違うのか?
それは、
いざ負けたとしても、的確な損切りにより負け額を最小限に抑えられる、という点です。
負けを小さく抑え、その他のトレードでできるだけ大きく勝つ。
これを繰り返しつつトータルでプラスにしていき、資産を増やしていくのです。
そのために必要なもの、それが
「損切りのルール」。
人間の意思というのは、非常に弱いものです。
ましてそこに金銭的損得が絡むと、ついつい判断がゆらぐことも多々あります。
しかし、感情に左右されてトレードしているようでは、トータルでプラスにするのは難しいでしょう。
そこで必要となってくるのが「ルール」。
あらかじめ自分の中で、「こういう状況になったら諦めて損切りする」という、
損切りするためのルールを作っておくのです。
ルールの内容については、特に決まりはなく自由です。
まずは、自分が正しいと思うラインを設定すればOK。
例えば、
■トレードした時点から○○円下がったら損切りする
■為替差損が○万円を超えたら損切りする
■総資金の○○%を失ったら損切りする
・・・など、自分の資金力を考慮して損切りするラインを設定します。
そして、一旦自分が設定したラインに到達したら、迷わず損切りする。
「いや、もうちょっと待ったら回復するかも」・「今回に限っては、まだ損切りしないでもうちょっと粘ってみた方がいいかも」などという甘い感情に左右されず、最初に決めたルールに従って損切りする。
これが、「損切りルールを守る」ということです。
投資の上級者は、ほとんどの方がこれを実践しています。
一度自分が決めたルールを、その時の感情でおいそれと破ってしまうようなことは、絶対に避けなければなりません。
誰でも、損失を確定させるのはイヤです。
この感情は、どれだけ投資経験を積もうとも消えることはないでしょう。
だからこそ「損切り」は難しく、最も重要な技術なのです。
己の弱い心を抑え、気持ちを切り替えて損切りを行なう。
難しいからこそ、最初に損切りのルールをしっかり決めておき、どんなことがあろうともそのルールに従うようにすべきなのです。
では、一度決めたルールは、一生ずっと守っていかなければならないのか?
そんなことはありません。
むしろ、自分の技量の変化・考え方の変化・規制の変化・時代の変化などに対応し、適宜変更していくべきです。
つまり、
「ルールを破ってはいけない。 しかしルールを変更することはOK。」となります。
しかし、頻繁に損切りルールを変更していては意味がありません。
極端な話、1度のトレードごとに損切りルールを変えたりすれば、それは全くルールを守っていないということにもなりますので。
仮に損切りルールの変更を行なう場合は、慎重に行なうべきです。
それまで実行していた損切りルールに従った結果を吟味し、「この部分をもっとこうした方がいいな」といったように分析し、修正する。
そして今後はその損切りルールにきっちりと従う。
それでもまだ満足のいく結果が出ないようならば、また損切りルールを見直す。
どこが悪かったのかを考慮しながら。
これを繰り返しつつ、どんどん精度の高い損切りルールを自分の中で確立していくことで、徐々に収支を伸ばしていくができるでしょう。
とにもかくにも、損切り技術はFX投資において最重要の技術。
取引結果をしっかりと吟味し、満足のいくルールを自分の中で作り上げることができれば、きっと大きな結果を残すことができるはずです。
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