ファンダメンタルズ分析に取り組む際の注意点として、「最初から完璧にやろうとしないこと」ということが言えます。

というより、最初から完璧を目指そうとすると、かなりの確率で挫折します。
なにしろ、量が膨大ですから。
一つの国の経済状況を完璧に把握することは、そんなに簡単なことではありません。

そして、いちいち各国の経済について完璧に分析する必要もありません。
特に最初の段階では、知っておくべきいくつかの重要な指標のみ気にかけておき、そこからおおまかな分析を行い、将来のトレンドを予測する、というような感じで充分なのです。

そもそも、FXのプロだって細かい調査・分析などできませんし、やりません。
とても時間が足りないですし、仮にやったところで予測精度が飛躍的に上がるわけではないのですから。

各国の経済状況を知るために、全ての経済指標をイチから分析しだしていたらキリがありませんし、さらにその分析結果を予測に反映するなど、いくら時間があっても足りません。
しかも、そこまで完璧にやったところでその努力が報われるとも限らないのが怖いところ。

よく「相場は生き物」と言われますが、まさにその通り。
動きを完璧に予測することなど不可能です。

 

例えば、ノラ猫の前においしそうなエサを置いておきます。
この状態を見れば、大抵の人が「あのノラ猫はエサに食いつくだろう」と予測できるはず。

予測できる理由は、皆さんが「ノラ猫」というものがどういう存在かについての分析ができている、つまりファンダメンタルな部分での分析ができているからです。
そして、 実際に予測どおりエサに食いつく確率も高いでしょう。

でも、100%じゃありませんよね?

もしかしたらそのノラ猫は、たまたま満腹でエサなど興味がないかもしれない。
もしかしたらそのノラ猫は、病気になっていてエサなど食べれる状態じゃないかもしれない。

でもそんなことは、いくらノラ猫の性質を分析して理解していたとしても、わかりっこありません。
「満腹だった」「病気だった」というのは、その時の偶発的な出来事にすぎないのですから。

為替相場もこれと同じ。
「分析した結果、通常ならこう動くはず!」と思っても、ちょっとした偶然で違う方向へ進んでしまうこともあるのです。

 

ということで、いくら分析してもキリがないならば、ある程度のところまでやったら後は深追いしない。
これでよいのです。

もちろん、詳しく分析するに越したことはないので、時間や余裕のある時にそういった情報を仕入れていくのはよいと思いますが、大事なのは、

「いきなり完璧を求めないこと」
「一国の情報にとらわれすぎないこと」

です。

一つの国に固執して、その国について深く深く掘り下げていくよりも、まずは世界主要国の政策金利や中央銀行総裁の発言などの重要な要素にきっちりと気を配っておくことの方が先決。
言い方は悪いですが、まずは「浅く広く」やっていくべきなのです。

FX業者で口座開設を行なうことにより、主要国要人の発言内容やその意図、そしてその発言から見えてくるその国の経済状況などの情報を提供してくれる業者が多いので、経済状況が悪ければ売り戦略で、良ければ買い戦略で、といったような感じで提供された情報をうまく利用してください。