FXは、世界の通貨を扱う取引。
よって、各通貨ごとの特徴を軽く知っておけば何かと便利です。

以下に、各主要通貨の特徴を簡単にまとめてありますので、是非参考にしてみてください。
なお政策金利につきましては、すべて2019年3月時点のものとなっています。

米ドル

米ドルは世界の基軸通貨であり、どの国も、まずは米ドルとの相場を考慮します。
取引においても、まずは米ドルを介しての取引が一般的。

それゆえ、アメリカの動向については常に注目されています。
アメリカ経済にとってプラスの出来事があればドルを買い、マイナスの出来事があればドルを売る、という動きが世界的に活発になるのです。

2001年に起こった同時多発テロが良い例。
この事件があってからしばらくの間、ドルの信用は低下しドルを売る人が激増しました。

また、アメリカの要人による発言も大事。
彼らの一言で、相場は大きく変動します。
特に、金融・経済関連の発言には要注意。

とにもかくにも、世界中の経済に影響を与える通貨、「米ドル」。
流動性の高いため、FX初心者が扱うのに最適な通貨と言えるでしょう。

さらに今は、政策金利が2.5%とかなり高いため、スワップ金利狙いもできる通貨となっています。

ユーロ

EU加盟国内での流通を活性化させるために作られた、ヨーロッパ諸国で導入されている通貨である「ユーロ」。
第二の基軸通貨とも言われるほどに強い通貨です。

EU加盟国の中では、ドイツとフランスが中心的存在となっているため、常にこの両国の動向が注目されています。
この両国の失業率や経済的成長度合いが、相場に大きな影響をもたらすのです。

第二の基軸通貨ということもあり、米ドルの信用が落ちると、代わりにユーロが買われる傾向にあります。
つまり、「米ドルが下がりそうだ」という時には、ユーロが上がるということに繋がります。

ポンド

値動きが荒いことで知られるイギリスの通貨「ポンド」。
とはいえ、以前までは経済的にも安定していました。
2004年の完全失業率が「日本の半分程度」というところからも、その安定感が伝わるでしょう。

しかし、2019年は「ユーロからの離脱」という問題があるため、今後は微妙ですが・・・

ちなみに、なぜポンドの値動きが荒いかというと、市場規模が小さく、多少の売り買いが発生するだけでも大きく影響するからです。
このため、1日に1円以上相場が動くことも珍しくありません。

また、アメリカとの共同路線を進むがゆえ、しばしばテロの対象国となることも多く、政治的・経済的リスクを含んでいるという点も無視できません。

総じて、「FX初心者にはあまり向かない通貨」ということが言えるでしょう。

オーストラリアドル(豪ドル)

比較的高いスワップ金利。
安定した経済成長率。
豊富な資源を有していること。

・・・などの理由から、日本でも非常に人気のある通貨である豪ドル。

鉱産物などの天然資源が豊富なことから、輸出状況によって相場が変化しやすいです。
主な輸出先は、日本や中国などのアジア圏。

特徴としては、ニュージーランドドルとの関連性が深く、相場も連動しやすい点が挙げられます。

長いスパンで見た場合の値動きが比較的少なく、政策金利もだいぶ下がって1.5%となりましたが、まだ比較的高い水準にいるので、「中・長期の投資に向いている通貨」と言えます。

ニュージーランドドル

豪ドルと並んで、まだ比較的高い政策金利(1.75%)を保っているニュージーランドドル。
ただ、農産物の輸出と観光業が盛んですが、オーストラリアと違って金などの鉱物資源が取れないのが国として弱い部分。

ニュージーランドは、オーストラリアとの関連性が非常に深いため、相場の動きも豪ドルと連動する傾向があります。

ただ、市場が小さいため、ちょっとした売買で激しく相場が動きます。
初心者のうちは、デイトレには向かない通貨と言えるでしょう。
逆に、腕が上がってくれば短期間で大きく稼ぐこともできる、ということにもなります。

スイスフラン

スイスは永世中立国のため、国内通貨であるスイスフランは非常に安定性の高い通貨。
よって、有事の際の緊急避難先として重宝されています。
特に、テロが増えてきてからは、さらにその地位を確固たるものにしています。

なお、政策金利がマイナスというのも大きな特徴。
そのため、「金利の低い通貨で金利の高い通貨を買う」という手法であるキャリートレードでのスワップ金利狙いに向いている通貨です。

今ですと、「米ドル/スイスフラン」での運用が、スワップ金利狙いには最適でしょう。

カナダドル

しばしば、「優等生」という表現が使われるほど弱点の少ない通貨であるカナダドル。

金融業・製造業を中心とし、さらに天然資源にも恵まれているため、ここ数年間に渡って財政収支・貿易収支ともに黒字。
先進国の中でも高い経済成長率を誇る国です。

さらに、テロへの派兵をしなかったことから、テロ被害に遭うリスクも低く、政治的にも非常に安定しています。
よって、非常に値動きが小さいことが特徴。

政策金利も1.75%ありますし、何よりリスクの小さい通貨ゆえ、長期的な運用に向いている通貨です。